[里山暮らし体験ツアー体験記]佐賀っ子が知らないお山の世界

里山暮らし体験ツアーの体験記

Murarkの里山暮らし体験ツアーに参加してくれた、佐賀っこの堤さんが体験記を寄せてくれました。これを読むとあなたも体感したくなりますよ。堤さん、ありがとうございました。ほり

佐賀っ子が知らないお山の世界

平凡な毎日を変えてくれる。今、佐賀のお山がアツいんです。

「ねぇ週末遊ばん?」
「よかよ!なんするー?」
「ランチして、カフェ行って…それから……どうしよ?」

インスタで必死に探してみるものの、もう行き尽くしたというのが正直なところ。
佐賀には遊び場がなさすぎる!大都会が羨ましい!
数日前まで私も同じことを思っていました。

はじめまして、堤です!
私は、佐賀出身佐賀在住の佐賀っ子なのですが、まだまだ開拓できていない未知の地域が一つあります。
それは・・・「佐賀のお山」です。

実は今、お山に魅力的なスポットがどんどん増えているんです。

そして私のようにもっと刺激を求めている佐賀の若者は多いはず!

ということで今回、佐賀の里山暮らし体験ツアーに参加させていただき、
まだまだ知られていないお山の魅力を調査してきました!

さてさて、お山にはどんなワクワク体験が待っているのでしょうか。

移住希望者集まれ!佐賀の里山暮らし体験ツアーとは?

佐賀の山暮らし体験ツアーとは、NPO法人Murarkさんが主催している
お山エリアへの移住に興味のある方がリアルな山暮らしを体験しつつ
地域の方々との交流を通して、自分の山暮らしを想像するきっかけになるツアーです。

今回の体験プログラムはこちら!
 
・農家民宿具座にて農業体験 
・bana cha 茶摘み&釜炒り体験
・みつせCUBEで「ほり to ごはん」の会

では早速、ツアーに潜入していきたいと思います!

リアルすぎて信じられない・・・これがお山の日常だ!

まずは、三瀬村にある「農家民宿 具座(ぐざ)」さんで農作業体験です。

今回は、キュウリとトマトのアーチの設置をお手伝いしました。あのよく見る畑のネットやトンネルってどうやって作るんだろう? というか、そもそもあれって手作りなの?!
当たり前を覆してくれるのがお山の魅力。

初心者でも大丈夫!吉徳さんが一つ一つ丁寧に教えてくれました。

まずは、支柱を立てるために地面に穴をあけ、ハンマーを使って支柱を埋め込んだら、
それぞれの交点を固定して、上からネットやビニールを被せる。

文章で書くと一見簡単そうですが、これがとにかく地道な作業なんです。
4人で数時間作業して、これだけしか進まないの?!というほど気が遠くなる作業で、
疲労よりも農家さんへの尊敬の気持ちでいっぱいです。

「これはコンニャクの畑だよ。」
吉徳さんが指差す方向には、私がいつも目にするプルプルグレーのコンニャクには程遠い小さな芽が
土からのぞいています。

「コンニャク芋をコンニャクにして食べようとした人ってすごいよねぇ」なんて、
普段は考えもしない疑問が次々と浮かび上がる楽しい時間でした。

そしてお次は、「bana cha」にて茶摘み&釜炒り体験へ。

耕作放棄された茶畑を利用し、茶摘みという体験を通して、お茶文化を次世代に繋げたいと、
bana chaのオーナー、佐和子さんは多くの体験者を茶畑に迎え入れます。

bana chaという名前は、愛してやまないお茶とバナナをかけ合わせているそう。
茶畑に立つ、イエローファッションの佐和子さんは、bana chaのロゴデザインにそっくりです。

茶摘みの様子。先輩に負けじとたくさん摘みました。

最初は新芽を探すのに必死で、慎重に摘みとっていた私ですが、
慣れた頃には、目に入った新芽は衝動的に摘み取ってしまうほど体が覚えてしまいました。

みんなで摘んだ茶葉たちは、薪を燃やして、400度になった鉄の釜で炒って、素手で揉み、
また釜炒りして揉んで・・・

これまた途方に暮れる作業なんです!

茶揉みの様子。揉む度にお茶の香りが漂ってきます。

「新芽は摘み取ってもまた生えてきますか?」
「佐賀のお山に茶畑が少ないのはなぜですか?」
「どのくらいの量の葉で一杯のお茶が飲めるのですか?」

ついつい質問攻めになってしまうのは、知りたいと思わせる魅力で溢れているから。

この手間暇かけた経験があるからこそ、今でもお茶を飲む度に佐和子さんの守る茶畑が思い浮かぶのです。

一人一人がドラマの主人公。もちろん、舞台はお山です。

農業体験を終えて、「やまびこの湯」で一日の疲れを癒した後は、みつせ CUBEにて「ほりtoごはん」の会。

NPO法人ムラークの堀さんが気まぐれで開催している晩ご飯の会は、
参加者もまた気まぐれでやってきて、一人一品持ち寄りの料理が机にずらりと並びます。

季節の野菜を使った贅沢な料理がたくさん!

新参者の私でも家族団欒のような雰囲気にすぐに馴染み、お山の日常に溶け込みました。

「皆さんはなぜお山へ移住したんですか?」

異なる場所から集まった皆さんにどうしても気になる質問。
そこには十人十色の答えがありました。

「とにかく光を浴びたかった」
「土の近くに来たくてね」
「気づいたらここにいたんだ」
「茅葺の家に惚れてしまって」

目的が違えど、皆さんが輝いて見えるのはきっと、お山が自由を叶えてくれる場所だから。

「人間は誰しもいつしか土に還るからね。」
気づいたらいつの間にか人生について語っているお山の皆さん。

「お山の人が集まるとついつい哲学的な話になるもんねぇ」とケラケラ笑いあう姿が幸せそうなんです!

きっと、お山の魅力を一番生み出しているのは、彼らなのでしょう。

はじめましての里帰り。それは、誰もがただいまを言える場所。

佐賀っ子の私でさえ、まだまだ知らない魅力がたくさん詰まった佐賀のお山。

土や草に触れるたびに心がざわざわし、
小鳥のさえずりや虫の音を聞く度に、心がもえもえする。

そして何より、個性と笑顔が溢れるお山の人たちのことを知れば知るほど、
きゅんきゅんした気持ちになる、そんな贅沢な時間。

そこにはSNSには載らない、未知なる冒険が溢れています。
少しでも行ってみたい気持ちが芽生えたのなら、それはお山があなたを呼んでいる証拠です。

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